手袋メーカークロダについて徹底解説。高品質な手袋を作り続けられる理由

2021年10月27日

「株式会社クロダ」は40年以上手袋を作り続けてきた、手袋の製造・販売メーカーです。
本記事ではクロダが高品質な手袋を作り続けられる理由を解説します。

1.こだわりの手袋を作り続ける「株式会社クロダ」

「株式会社クロダ」は香川県東かがわ市に本社を置く手袋専門の製作会社です。
東かがわ市は国内の手袋生産の多くを占めることで知られていますが、その中でもクロダは伝統あるメーカーで、40年以上手袋を作り続けてきました。

40年の伝統に裏打ちされた、技術力の高さは定評があります。
2015年にイタリア・ミラノで開催された、かばん見本市「ミペル・ザ・バックショー」では、国内で2社目となるパノラマ部門大賞を受賞し、技術力が世界レベルであることを示しています。

クロダが手袋に対してこだわるのは「機能性とデザインの両立」です。
両立のためにクロダの国内外の工場は、鞣し・裁断・縫製・仕上げの全ての工程を自社で実施しています。
自社生産にこだわることで、手袋を生産する上で生じた課題・知見は全てクロダ独自の技術として蓄積され、新たな手袋づくりに活かされます。

工場内に大型の最新機械が見当たらないのも特徴です。
手袋の工場も自動化が進み、一部の工程以外は自動化されているイメージがありますが、クロダは全ての工程を手作業で行っています。

手袋は立体構造になっており、手にはめたときに違和感を感じやすい装飾具です。
「しっくりくる」感覚の手袋を生産するためには、熟練の技術者による生産が必要なのです。

2.細部に宿る「クロダの職人技」

工場内では5つの工程を経て手袋を生産します。
それぞれの工程に熟練した専門家が配置され、プライドを持って仕事をしています。
手袋の製造工程を知り、より深くクロダの手袋のことを知ってください。

(1)型紙

手袋のデザインが確定すると最初に行うのが型紙作成です。
手袋は立体構造ですが、型紙は平面構造です。
デザイナーの意図を汲み取りながら、完成後の姿を想像して1つの手袋に対してパーツごとに複数の型紙を製作します。
続く工程全てに影響を与えるため、全ての工程のことを考えながら製作する、まさに職人技です。

(2)金型

型紙を使用して、生地からパーツを切り出す金型を作成します。

(3)裁断

金型を使い、生地を裁断します。
生地の上に金型を起き、プレス機にかけて裁断していきます。
置いてプレスするだけなので簡単な作業に見えますが、生地には厚みがあります。
細かな違いが違和感につながる手袋では、このわずかな厚みから発生するゆがみが命取りです。
素人目には簡単に見える作業でも職人の経験が活かされています。

(4)縫製

プレス機で生み出された複数のパーツを組み立てていく作業です。
工業用ミシンと手縫いを併用して縫い上げますが、細かい作業かつ見た目や着け心地に直結する工程なので職人の中でもベテランが担当します。

(5)仕上げ

最後に火の熱を利用して熱した、手の形をした鉄板を使用して整形します。
これらの職人による精緻な仕事を経て、手袋は製造されます。
ミリ単位での繊細な仕事はまさに職人技といえるでしょう。

3.多様な素材・生産方法で手袋を世界に届ける

クロダの手袋づくりは同じ場所に留まることをしません。
手袋へのニーズは毎年変化します。
元々手指の保護としての篭手、または防寒具としての役割を果たしてきた手袋ですが、近年は日除け・キャンプ・ランニング・バイクなど、驚くほど多様な目的で使用されるようになりました。

さらに最近ではコロナ対策を契機に、抗菌・抗ウイルスへのニーズも高まっています。
多様化する手袋へのニーズに対して、クロダでは革のほか、ウール・アクリル・ナイロン・人工皮革といった素材を使用して手袋を作っています。
さらに抗菌・抗ウイルス用を目的として特殊な加工を施した繊維「ハイブリッド触媒®TioTio®PREMIUM」を施した生地を使用した製品の開発など 、新旧の技術を融合させてニーズを満たしています。

生産の拠点である工場にも常に新しい方法を模索しています。
1977年から中国上海で、以降インドやミャンマーでも自社工場を設立し、販路の拡大やコストの抑制を達成しています。
特にミャンマーでは地域の専門学校に「手袋科」を新設し、卒業した学生を工場で採用しています。工場・学校の外でも周辺の村でワークショップを開き、刺繍や手飾りなどの手仕事を教え、クロダと地域全体で手袋を作る新しい試みを実施しています。

4.まとめ

世界に通用する技術力を持つ手袋メーカー「クロダ」について解説しました。
国際かばん見本市で賞を受賞するほどの技術力の秘密はクロダの誇る職人の技にありました。

全ての生産工程を手作業で行うこだわりを40年継続し、課題・知見を蓄積し続けた結果、他社の追随を許さない技術を獲得することになりました。

革に限らず多くの種類の素材を用いることで多様化するニーズに応えていることも確認しました。近年ではコロナウイルス対策にも通じる手袋の開発など、社会の最新の動向を手袋の製造に活かしています。

蓄積した技術力と新しいものを取り込む柔軟さがクロダの強みといえるでしょう。
顧客の求めるものに対して新旧技術を用いて応えるのがクロダです。「こんな手袋は作れないか…」思ったときにクロダにご相談ください。

【参考URL】
クロダ手袋の製造現場
クロダ手袋の製造現場

MIPELアワード パノラマ部門受賞
MIPELアワード パノラマ部門受賞

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